FT-101Eの修理状況
 FT101Eの現状 状況写真(百聞は一見にしかず(如かず)
FT-101ESの修理状況
 今回は、メンテナンスと言うより完全なジャンク品。
1 電源が入らない → 電源を修理(整流ダイオードすべて交換)
2 MODEの選択で音が無音 → 接点回路洗浄
3 発信がない → トリマ交換(経年劣化でトリマーの半田が分離)
4 パワーが出ない → VFO電圧確認、トリマー調整、MDコンデンサ、電解コ  ンデンサ、マイカコンデンサ交換
5 送信、受信周波数が異なってる → VR交換、調整
1 電源が入らない
  ケミコンの電圧を計測後、整流ダイオード交換
2 MODEの選択で音が無音
  水晶の発信が止まったり、発信したり変動する。他のバンドも同様
  トリマーをオシロスコープで確認すると発振していない。
   トリマーは半田やせで接点が不良、並列のコンデンサーとトリマーの総合値  が異なっている。
   多くのトリマが不調であるので、基盤を交換し各バンド修正
4 パワーがでない
  トラッキングが大幅にずれているが電源回路は正常値であったが末端は異なっ た。
  PP系統を確認
  電源基盤の電解コンデンサ交換、マイカコンデンサ、ディプドマイカコンデン サが不良でした。
5 送信しても応答がない
  送信周波数と受信数が異なっている。大幅にずれると他の通信に妨害を与えるので要 注意 周波数カウンタで測定し調整するも調整取れないVR交換微調整も可能となり、変 動もなくなった 
〇 送信調整
  100W改造 パワーは出るが定格を確保できない。改造後、各種送信系統の回路変更 修正出力90W〜50W程度 

〇 100Wが出ない出力管の寿命100W強
〇 受信調整最大パワーの周波数でPRESELECTを動かさないと受信が最大にならない 送信で最大出力時に受信感度が最大になるよう受信用トリマを調整。
  送信用、送受信用トリマを調整送信、受信ともPRESELECTが同位置
ファンの整備
ほこりが侵入しているので分解整備であるが、清掃とグリスアップで回転数も回復
修理の概要は、あくまで一部であって他に調整する項目は他にも多数あります。また、電圧は700V以上通電している箇所、電源を切っても蓄電されている箇所もありますので、わからない人は行わないでください。